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リハビリ専門院 整体ラボ悠 の日記

認知症JR事故の逆転判決

2016.03.02

先日、認知症患者の鉄道事故における監督責任についての

最高裁判決が出されました。

朝日新聞トピックスから抜粋

愛知県大府市で2007年、認知症で徘徊(はいかい)中の男性(当時91)が列車にはねられて死亡した事故をめぐり、JR東海が家族に約720万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第三小法廷(岡部喜代子裁判長)は1日、介護する家族に賠償責任があるかは生活状況などを総合的に考慮して決めるべきだとする初めての判断を示した。」

http://www.asahi.com/articles/ASJ2X0VW5J2WUTIL028.html

認知症患者が増える一方、介護する側の負担の増加や

介護する人の高齢化など複雑な問題が出ているのでとても注目していました。

民法の714条の「監督責任者」の範囲について大きな問題になった事件でもあります。

夫婦間での監督責任と言っても限界がありますし、

まして遠くに離れた息子さんの監督責任についてとなると監督しきれないのが現状です。

そういったときによく解決策の一つとして

「周りの人の協力」がよく挙げられますが、

人づきあいが希薄になった現代社会では難しく、

また徘徊している人が認知症であるかどうかの判断がつきにくく、

徘徊しているのか否か、

まして注意して声を掛け合うこともしにくいのが実情ではないでしょうか。

そんな際に、妊婦さんが「マタニティマーク」をつけて電車に乗るということを聞いた。

(一方で、マタニティマークをつけることで不利益を被った経験もあると聞くが)

また新聞などで、電車で痴漢の被害を受け続けていたある女子高生が、

母親と協力して「反痴漢マーク」(?)を作って頑張って登校した記事を読んだことがある。

(本人も泣き寝入りするのではなく、

被害を訴え続けるマークを掲げるには大変な勇気がひつようだったことであろう。)

厚生省でも、「認知症介護マーク」を作成していると書いてあったが、

それは

介護家族から「認知症の介護は、外見では介護していることが分かりにくいため、

誤解や偏見を持たれて困っている」との意見を反映したものらしい。

しかし、それは介護家族であることを知ってもらうことを目的としているため、

今回の件で、

認知症患者自身が名札やネームを付けるよりも、

認知症であることをまず周りの人に知ってもらうためのマークが必要なのではないか、

と思いました。

まず、認知症であることを周りの人に知ってもらい、未然に事件・事故の予防につなげる。

そして名札をみて家族さんに連絡を取れるようにする。

このステップが必要なのではないでしょうか。

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